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世界が認めるボルダリングエリア!フランス・フォンテーヌブロー(Fontainebleau)で感動のボルダリングを。おすすめトポなど遠征のための備忘録

世界中のボルダラーが一生に一度は訪れたいと願う、ボルダリングの聖地。それがフランスのフォンテーヌブロー(Fontainebleau)です。

Fontainebleau Cuvier(Bas)

パリから南東へ約90km、車や電車で1時間ほど。広大な森に点在する砂岩は、長い年月をかけて形成された独特の造形と、指先に吸い付くような抜群のグリップ力が特徴です。そして何より、何世代にもわたって先人たちが開拓し、磨き上げてきた歴史的な課題の数々。ここはボルダリングという文化が育まれた、まさに「原点」とも呼べる場所です。

私は2015年から2022年にかけて、計4回フォンテーヌブローに行きました。初めての時はトポ選びに失敗し、右も左も分からず森を彷徨ったことも。貴重な遠征時間をロスしてしまい、悔しい思いをした経験があります。

だからこそこのブログでは、「初めてフォンテーヌブローへ行く人が遠回りしないための情報」を、自分の実体験をもとにまとめています。

📚 どのトポを買えばいいか:迷いを断ち切る決定版ガイド

Fontainebleau Fun Bloc, Fontainebleau Top Secret

フォンテーヌブローの森は広大で、エリアごとに分かれたものから全域を網羅したものまで、驚くほど多くのトポ(ガイドブック)が販売されています。しかし、情報が多すぎると逆に迷ってしまうもの。結論から言うと、初めての遠征なら『Fontainebleau Fun Bloc』一択で間違いありません。私の失敗と成功の経験から、それぞれのトポの特徴を解説します。

1️⃣ Fontainebleau Fun Bloc(Jingo Wobbly)

おすすめ度:★★★★★ 初めてならこれ

初めてブローを訪れるボルダラーにとっての定番の一冊です。何と言っても魅力は、実際の岩の写真にルートのラインが引かれた「フォトガイド」形式であること。グレードや課題の解説が直感的に理解でき、言葉の壁がある人にとっても非常に親切な構成です。掲載されている主要エリアだけでも、数回の遠征分は十分に遊べます。

2️⃣ Fontainebleau Top Secret(Jingo Wobbly)

おすすめ度:★★★★☆ 2回目以降のリピーター向け

『Fun Bloc』と同じ編集チームによる続編で、構成や見やすさはそのままに、『Fun Bloc』には載っていない少しマイナーなエリアをカバーしています。メインエリアの混雑を避け、静かな森の中でじっくり課題と向き合いたい方におすすめです。ただし、掲載エリアはアプローチがやや複雑な場所もあります。「次はもっと奥深くへ」という探究心が出てきた頃に購入を検討しましょう。

3️⃣ 5+6 / 7+8 シリーズ

おすすめ度:★★★☆☆ 通い込むなら

ブローの全課題を網羅しようとする、辞書のようなトポです。収録ルート数は圧倒的ですが、写真はなく簡略化された図面がメイン。正直、初めての人には解読が難しいです。特定の課題をピンポイントで狙い撃ちしたい人や、ブローの隅々まで知り尽くしたいリピーター向けと言えます。

0️⃣ Fontainebleau Magique

注意点:ボルダリングのトポとしては不向き

実は私が最初に買ってしまった、苦い思い出のトポです。伝統的な「サーキット(同じ色の番号を順番に登るスタイル)」のルート図が中心で、特定のラインを狙うボルダリングのトポとしては情報不足で使えません。ただ、ブロー伝統のサーキットスタイルをウォーミングアップとして体験してみたい時には、面白いトポになります。

🆕 無料で使うなら:Boolder(デジタルトポ)

紙のトポを買うほどではないけれど、まずはザックリ雰囲気だけ知りたい。そんな時に頼りになるのが 👉🏻 Boolderです。ウェブサイトとアプリの両方が用意されていて、完全無料で使えるのが最大の魅力。紙のトポのような詳細な写真解説ではありませんが、GPSで現在地を確認できるので、森の中で「この岩、本当に合ってる?」と不安になった時に助かります。特に便利なのが、グレード検索機能です。「今日はfb5台の課題だけ登りたい」というように、狙ったグレードから課題を絞り込めるので、目的がはっきりしている日には、紙のトポをめくるより早く候補を見つけられることもあります。紙のトポを「じっくり読み込む相棒」とするなら、Boolderは「現地でサッと確認するお守り」といった位置づけ。両方を使い分けることで、遠征の安心感がぐっと上がると思います。

まとめ:おすすめの購入順

  • 1回目:迷わず『Fun Bloc』を購入。これだけでブローの王道を堪能できます。
  • 2回目以降:行けるエリアを広げるために『Top Secret』を追加。
  • さらに深く:必要に応じて専門性の高い『5+6 / 7+8』を検討。

トポを事前に手に入れて、日本でパラパラと眺めながら「Marie-Roseを登る自分」をイメトレする時間……。実はこれが、遠征準備の中で一番楽しい時間かもしれませんね。

とはいえ、現地では紙のトポだけに頼らない方が安心なのも事実。紙のトポと合わせてスマホにBoolderを入れておくと、現地でのグレード検索や現在地確認の心強い味方になります。予算をかけずにまず試してみたい方は、Boolderから始めてみるのもおすすめです。

どこから登る?おすすめエリア優先順位

フォンテーヌブローには数え切れないほどのエリアがありますが、初めての遠征で時間は限られています。私の訪問から導き出した「ここに行けば間違いない」エリアを、優先度順にピックアップしました。

Fontainebleau Cuvier (Bas)

優先度【最高】:Cuvier(Bas)/キュビエ

「ブローに来た!」と一番実感できる、歴史的な聖地です。駐車場から歩いてすぐ岩場が広がっているので、移動がとても楽。限られた滞在時間でも、すぐ登り始めることができます。岩がぎゅっと集まっているので、あちこち歩き回らなくてもいろいろな課題に触れられます。

ここでぜひ登ってほしいのが、La Marie-Rose(6a)です。1946年に登られ、後にブロー初の6aと評価されることになる伝説的な課題です。難しすぎず、でもしっかりブローらしさを味わえる一本。「これを登れたらブローに来た意味がある」と言われるほど有名です。

世界中からクライマーが集まるため、週末はとてもにぎやか。でもその分、海外クライマーの登り方を間近で見られたり、自然とセッションが始まったりと、「外岩文化」を体験できる特別な場所です。

Fontainebleau Franchard Isatis

優先度【高】:Franchard Isatis/フランシャール・イサティス

課題の質・量・環境、三拍子が揃ったエリアです。キュビエよりも少し広く、初心者から上級者までバランスよく課題が揃っています。地面は砂地で比較的きれいなので、休憩もしやすく、のんびり一日過ごせます。

初級者用の課題も充実していて、「ちょっと難しいけど頑張ればできそう」という絶妙なレベルの名作が多いのが魅力。自分の実力を試しながら、達成感を味わえるエリアです。初めてのブローで、「静かな森の雰囲気も楽しみたい」という人にぴったりです。

Fontainebleau 95.2

優先度【中】:95.2(カトルヴァン・キャーンズ・ポワン・ドゥ)

開放感抜群の白砂エリア。写真映えも抜群です。まるで砂漠のような白い砂の上に岩が点在しており、他のエリアとはまったく異なる景観が広がっています。テクニカルなスラブや少し高さのある課題(ハイボール)が多く、ブローらしい繊細な足使いとメンタルを試されます。登る楽しさと景色の気持ちよさを同時に味わえる、独特の雰囲気を持つエリアです。

Fontainebleau Cuvier (Bas)

🔰 初めてのブローなら……

まずはCuvier(Bas)で雰囲気を体験。次の日にFranchard Isatisでじっくり登る。余裕があれば95.2で景色も楽しむ。この順番がバランスよくおすすめです。

ブローの洗礼!グレードの辛さと「体感」の正体

初めてブローを訪れるボルダラーが必ず通る道、それが「グレードの壁」です。ジムで初段を登る人が、ここでは5級(5a)に跳ね返される……なんてことは日常茶飯事です。

1️⃣「fbグレード」という独自の基準

ブローのグレードは「fb(フォンテーヌブロー)グレード」と呼ばれ、通常のスポーツクライミングのグレードよりも1〜2ランク辛く設定されているのが一般的です。例えば「fb 5b」は、スポーツクライミングの「6b」に相当すると言われることもあります。数字だけで判断すると、スタートから1ミリも動けず痛い目を見ます。

Fontainebleau

2️⃣ スラブの5cは、ハングの6bより怖い?

ブローの真骨頂は「スラブ」にあります。数字の上では「5c」と書かれていても、高さのある岩で米粒のような足場に立ち込み、ホールドがほとんど無い場所でマントルを返す作業は、猛烈なメンタルを要求されます。

「5aなのに足が滑りそうで一歩も出せない……」そんな絶望感と、それを乗り越えた時の脳汁が出るような達成感こそが、ブローの醍醐味です。

Fontainebleau Cuvier (Bas)

3️⃣ 砂岩特有の「スローパー」地獄

ブローの岩は砂岩で指に優しい反面、「カチ」が少なく、「スローパー」が多用されます。「持てている気がしないのに、体を引き上げなければならない」という独特の感覚は、ジムのホールドではなかなか練習できません。いかに岩との接触面を増やし、フリクションを味方につけるかが鍵となります。

初めての方へのアドバイス

ジムのグレードに対するプライドは、森の入り口に置いていきましょう。まずは4a~の「サーキット課題」から触ってみて、ブロー特有の足の使い方やマントルの返し方に慣れることが、怪我なく楽しむための最大の近道です。

Fontainebleau Larchant-Èléphant

課題情報の調べ方:Bleau.Infoを活用しよう

グレードや課題について調べるなら、Bleau.Infoが非常に便利です。フォンテーヌブローには「限定」のある課題も存在します。特定のホールドを使わない、特定のムーブを禁止するといったルールで、知らずに登るとせっかくの達成感が半減してしまうことも。私自身も「完登した」と思っていた課題が、後からBleau.infoでライン違いだと気付いたことが何度かありました。『Fontainebleau(Fun Bloc)』にも一部記載がありますが、より正確な情報はこのサイトで確認するのがおすすめです。

ルート名で検索してグレードを再確認できるのはもちろん、写真やムービーでラインどりを事前にイメージすることもできます。さらにエリアごとのグレード別一覧から、おすすめ課題を絞り込む使い方も楽しいです。岩場に行く前夜に眺めているだけで、翌日の遠征への期待が高まります。

私は段級グレードとフレンチグレードを比較するときは、簡易的なグレード変換ソフトを使っています。

FRANCHARD ISATIS (Côte)

現地のネット環境:格安SIM「Free Mobile」が最強

広大なフォンテーヌブローの森では、トポの補足情報を調べたり現在地を確認したりするために、安定したネット環境が欠かせません。結論から言うと、フランスの格安SIM「Free Mobile」一択です。フランスで最もコスパが良く、手続きも簡単。月間110GBの大容量データが使えて、料金は約20€程度(月額9.99€+SIM代10€)。動画のアップロードも地図の確認もストレスフリーです(2026年2月時点)。

購入はシャルル・ド・ゴール空港・パリ市内や主要駅にある「Free」店舗設置の自販機(Borne Free)で即時発行できます。クレジットカードと滞在先の住所(ホテルやキャンプ場でOK)があれば、数分でSIMカードが手に入ります。1ヶ月限定なら問題ないですが、注意点として、解約を忘れると13ヶ月目から自動的に「Forfait Free 5G(月額19.99€)」へ移行します。※料金やプラン内容は変更されることがあります。

⚠️ フォンテーヌブローの森での注意点:Cuvier(Bas)など一部の人気エリアでは、電波が入りにくいスポットがありました。「電波はあるはずなのに繋がらない」という時は、端末を再起動すると復旧することが多いです。また、岩場に向かう前に目的地周辺の地図や課題情報をスクリーンショットして保存しておくことを強くおすすめします。自然の中にいることを忘れず、デジタルとアナログ(トポ)の両方を使いこなしましょう。

クライミング道具を買うなら:Au Vieux Campeur(オ・ヴュー・カンパール)

フランス最大級のアウトドアショップです。「クライミングシューズが壊れた」「マットを忘れた」「最新のトポを現地で手に入れたい」……そんな時、迷わず向かうべき場所がパリ市内のAu Vieux Campeurです。パリのラテン地区(カルチェ・ラタン)に位置するこのお店は、ひとつの巨大な店舗ではなく、「登山」「キャンプ」「クライミング」と専門ジャンルごとに建物が分かれた、まるで迷宮のような「アウトドアショップ」です。目指すべきは「Escalade」館。日本ではなかなか見かけないヨーロッパブランドのシューズや、最新のトポが壁一面に並んでいます。ボルダラーなら半日は軽く過ごせます。

各店舗は徒歩数分圏内に点在していますが、初めて行くと迷子になりやすいので、最初に入った店舗で「クライミングの店はどこ?」と尋ねることが一番の近道です。『Fun Bloc』などのトポはレジ横にあることが多いので、見当たらなければ店員さんに聞いてみましょう。

Fontainebleau Larchant-Èléphant

最後に:魅惑の森へ旅立つあなたへ

フォンテーヌブローは、難しい課題を落とすためだけの場所ではありません。広大な森の静寂、砂岩が持つ唯一無二のフリクション、そして世界中から集まるボルダラーたちの熱気。そのすべてが混ざり合い、この場所でしか味わえない特別な時間が流れています。

初めての遠征では、思うように登れずグレードの洗礼を受けることもあるでしょう。道に迷ったり、言葉の壁に戸惑ったりすることもあるかもしれません。しかしそれらすべての経験が、後になれば素晴らしい思い出と、あなたを成長させる糧になります。

マットを背負って森の奥深くへと歩みを進め、お気に入りのトポを開き、理想の1本と対峙する。その瞬間、あなたもまた、この聖地が紡いできた長い歴史の一部になるのです。

私は4回フォンテーヌブローを訪れましたが、いまだに「次はあの課題を登りたい」と思わせてくれる場所です。何度訪れても新しい発見があり、また帰ってきたくなる。それがフォンテーヌブロー最大の魅力なのかもしれません。

この記事が、あなたのフォンテーヌブロー遠征を最高のものにするための一助となれば幸いです。怪我に気をつけて、存分に楽しんできてください。

Bonne Grimpe!(良いクライミングを!)

on 2月 10, 2026 0 件のコメント:
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ラベル: 🇫🇷 Fontainebleau
場所: フランス 〒77300 フォンテーヌブロー

フォンテーヌブロー遠征記|課題の辛さに凹んでも、食べて乗り越えた楽しい思い出。実際に泊まった宿・キャンプ場・おすすめグルメ

フォンテーヌブローのボルダリングは、想像以上に手強い世界です。何度も岩から落ち、「今日は一本も登れないかもしれない……」と肩を落とした日もありました。それでも夕方になれば、クライミング友と食卓を囲み、美味しい料理を食べながら笑い合う。「また明日頑張ろう」と自然に思える。そんな時間が待っています。私にとってフォンテーヌブローは、岩場だけではなく、宿やキャンプ場、レストランまで含めて思い出の場所です。

このブログでは、これまで4回の遠征で実際に利用した宿泊施設やキャンプ場、そして印象に残ったレストランやパン屋さんを紹介します。初めてフォンテーヌブローを訪れる方向けのおすすめエリアやトポについては、別のブログにまとめています。自称「6cボルダー」の記録ですが、温かい目で読んでいただけると嬉しいです😁

フォンテーヌブロー宿泊(ホステル&ホテル)

Fontainebl'hostel

Fontainebl'hostel(2015年11月)

🏨 Fontainebl'hostel
住所 14 Place de la République, 77760 LA CHAPELLE LA REINE

初めてフランスのフォンテーヌブローでボルダリングをする際に利用した宿泊施設が、Fontainebl'hostel(フォンテーヌブル・ホステル)です。クライミング友が予約をしておいてくれましたが、オーナーのパトリック(Patrick)さんは英語も話せるので、フランス語が分からなくても心配ありません。

泊まった部屋はドミトリー形式で、2段ベッドが3つ。シャワーとトイレが付いた部屋で、宿泊者の利便性もよく考えられていました。それ以外に、共用スペースにもシャワーとトイレがあり、キッチンも自由に使えました。冷蔵庫、皿やカップ、フォーク、ナイフなども利用可能で、自炊派にはありがたい環境でした。

部屋は簡素ながら清潔で、必要なものはひと通り揃っています。簡易的な宿泊で問題なければ、快適に過ごせると思います。車がなくても、パトリックさんがクライミングエリアや駅まで送迎してくれます(有料、メール等で事前に確認をおすすめします)。クラッシュパッドのレンタルもありました(こちらも有料)。

個人的には宿泊施設の場所が少し分かりにくかったのですが、現在はGoogleマップなどを使えば問題ないと思います。「パリ観光とフォンテーヌブローのボルダリングを両方楽しみたい」という方にもおすすめできる宿です。

ちなみに、Fontainebleau-Avon駅の観光案内所には、Fontainebl'hostelの割引券が置かれていました。

Hotel Terminus(2022年11月)

🏨 Hotel Terminus
住所 93Bis Av. Franklin Roosevelt, 77210 Avon

日本から知り合いが来たときに一緒に利用したホテルです。ボルダリング道具以外の荷物が多かったため、駅から一番近いホテルを選びました。まあ、評判どおりのホテルといった印象でしょうか。部屋は狭く、バス・トイレと部屋を仕切る扉もしっかりとは閉まりませんでした。シャワーやトイレ自体には清潔感がありましたが、備え付けのドライヤーを使うと、なぜか少し変な匂いがしました。簡素ながら必要なものは揃っています。駅から近いことが最大の魅力なので、「荷物が多い」「移動を最小限にしたい」という方には便利なホテルです。

🏕 フォンテーヌブロー キャンプ場

Camping Les Prés

Camping Les Prés(2018年4月)

🏕 Camping Les Prés
住所 1 Chemin des Prés, 77880 Grez-sur-Loing
営業時間(2018年4月訪問時) 午前 9:00〜12:00、午後 15:00〜19:00

2回目の遠征では、フォンテーヌブローにある Camping Les Prés(キャンピング・レ・プレ)というキャンプ場に滞在しました。ボルダリングトポには、Camping de l'Île de Boulancourt(キャンピング・ド・リル・ド・ブランクール)を含め、複数のキャンプサイトが紹介されていますが、選んだのはクライミング友。選んだ理由は分かりませんが 😁 結果として快適に過ごせました。

受付のご婦人はフランス語だけでなく、聞き取りやすい英語でも対応してくれたため、フランス語が話せなくても心配はありませんでした。

Camping Les Prés では、Fontainebleau(Font Bloc)などのボルダリングトポが数種類販売されています。ボルダリングマットやブラシもレンタル可能です(詳細は事前にお問い合わせください)。キャンプ場のWi-Fiを利用する場合は、別途料金が必要です。

飲料水は少量(1.5L×6本)をスーパーで購入しましたが、基本的にはキャンプサイトの水道水を料理や飲み物に使っていました。

シャワーは、常にお湯が出るようになっています。深夜1時にもシャワーを浴びましたが、温水が不足することはありませんでした。ただし、夏休みのような混雑期には状況が異なるかもしれません。

このキャンプサイトについて問題点を挙げるとすれば、トイレでしょうか。海外では一般的ですが、このキャンプサイトでも便座がなく、少し不便に感じました。とはいえ、その点を除けば快適に過ごすことができました。

Camping Les Prés

キャンプサイト内でのバーベキュー。このキャンプ場には専用のバーベキューエリアがあります。スーパーで炭や食材を買い込み、夕方から仲間とバーベキュー。昼間は登れなかった課題に落ち込んでいても、炭火で焼いた肉を囲めば、不思議と「まあ、また明日頑張ればいいか」という気持ちになれます。フォンテーヌブロー遠征の思い出は、岩だけではありません。夜のバーベキューも、遠征の大きな楽しみでした。

私たちだけの利用だったため問題はありませんでしたが、夏のバカンスシーズンなど混雑する時期にはどうなるのか、少し気になるところです。

Fontainebleau

電源に関しては、キャンピングカー旅行でよく使われる専用プラグがあると便利です。クライミング友の中にこのプラグを持っている人がいたので、夜の食事や携帯電話の充電などが快適に行えました。この特殊なプラグはキャンプサイトでも購入可能です。たこ足配線用の延長コードなどは各自で用意する必要がありますが、スーパーで簡単に購入できます。

特殊なプラグを持っていない場合でも、携帯電話の充電については、トイレの横に洗面所があり、フランスで一般的な電源コンセントが設置されています。ただし洗面所とキャンプサイトは少し離れているため、携帯用バッテリーを併用した方が安心かもしれません。

Fontainebleau

🏠 フォンテーヌブローの Gîte(ジット、貸し家)

フランスでの生活を体験してみたい方は、Gîtes de France(ジット・ド・フランス)をチェックしてみるのもおすすめです。3度目のフォンテーヌブロー滞在では、ちょっとしたジットのような宿に泊まりました。

実は、クライミング友の知り合いの貸し家だったので、一般的なジットの利用とは少し状況が違うのですが、とても楽しい体験でした。朝はオーナーさんとまったり朝食をとり、その後フォンテーヌブローの岩場へ向かう。のんびりと流れる朝の時間と、待ち受けるシビアなボルダリング。このギャップこそが、フォンテーヌブローらしい思い出として今でも心に残っています。

課題に凹んだ日も救ってくれたレストラン(2015 & 2022)

  • Auberge De La Dame Jouanne - Le Chalet Jobert
    Auberge de la dame Jouanne, Forêt de la commanderie, 77760 Larchant
    エレファントエリア(Éléphant)の近くにあるレストラン。フォンテーヌブローらしい森の中にあり雰囲気がとても良く、料理も美味しかった。
  • La Locanda
    27 bis Av. Franklin Roosevelt, 77210
    お店ではジャズが流れ、おしゃれな雰囲気で感じの良いレストラン。注文したピザはとても美味しく、次回は他の料理も試してみたい。
  • Avon Bistro des Amis
    1 Rue Montebello, 77300 Fontainebleau
    もともとは隣の「Le Franklin Roosevelt」に行く予定だったが予約でいっぱいで入れず、偶然入ったビストロ。可もなく不可もなく、普通のビストロ料理といった印象。

登る前に立ち寄りたいパン屋さん(2022)

  • Boulangerie-Pâtisserie Nonnet
    24 Bd du Général Leclerc, 77300 Fontainebleau
    遠征中、一番印象に残ったパン屋さん。サンドイッチや定番のパン・オ・ショコラを購入。外側はカリッと、中はフワフワで、口の中でとろけるような味わい。ボルダリング前の朝食にぴったり。
  • Au Rocher d'Avon
    29 Bis Av. Franklin Roosevelt, 77210
    パン・オ・ショコラ、パン・オ・レザン、ショーソン・オ・ポムなど種類豊富。正直可もなく不可もなくだが、標準的なフランスのパン屋さん。雰囲気と店内の匂いはとても良かった。
  • Avon Boulangerie de la Gare
    5 Av. du Général de Gaulle, 77210 Avon
    駅前という便利な立地。味は少し残念な感じだが、駅のキオスクで買うよりはずっと美味しい。時間がないときにおすすめ。

宿にも、キャンプ場にも、レストランにも、それぞれ忘れられない思い出があります。フォンテーヌブローでは、登れた課題よりも、登れずに落ち込んだ課題の方が記憶に残っていることも少なくありません。それでも、美味しいパンを食べ、クライミング友と食卓を囲み、また翌朝には岩へ向かう。そんな時間を何度も繰り返したからこそ、私はフォンテーヌブローという場所が好きになりました。これから遠征を計画している方の宿選びや食事選びの参考になれば嬉しいです。そして、ぜひ実際に登ったエリアやおすすめトポをまとめたブログもぜひ目を通してみてください。

on 7月 07, 2025 0 件のコメント:
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ラベル: 🇫🇷 Fontainebleau
場所: フランス 〒77300 フォンテーヌブロー

フォンテーヌブロー(Fontainebleau)への行き方:空港・パリ市内からの電車やバスでのアクセス方法と切符の買い方

フランスのフォンテーヌブロー(Fontainebleau)は、美しい森と古い街並み、そして世界的に有名なボルダリングスポットがあり、多くの観光客やアウトドア愛好家に人気の場所です。しかし、シャルル・ド・ゴール空港(Aéroport de Paris-Charles-de-Gaulle)やパリ市内からフォンテーヌブローまでのアクセスは、少し分かりにくいことがあります。このブログでは、現在の交通事情を整理しつつ、私自身が実際にフォンテーヌブローへのボルダリング遠征で利用した、電車でのアクセス方法や切符の買い方(2022年11月時点)についてもあわせてご紹介します。

フォンテーヌブロー(Fontainebleau)

シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内へ

シャルル・ド・ゴール空港からフォンテーヌブロー(Fontainebleau-Avon)までの直通電車はなく、パリ市内での乗り換えが必要です。空港からパリ市内へのアクセスには、高速郊外鉄道RER B線やバスなどがありますが、それぞれに注意点があります。

🚃 高速郊外鉄道(RER B線)を使うルート

乗車ルート:

  • シャルル・ド・ゴール空港(RER B線)→ Châtelet Les Halles(シャトレ・レ・アール、RER A線)→ Paris Gare de Lyon(パリ・リヨン駅、RER R線)→ フォンテーヌブロー(Fontainebleau-Avon)
  • シャルル・ド・ゴール空港(RER B線)→ Paris Gare du Nord souterrain(パリ北駅地下、RER D線)→ Paris Gare de Lyon(RER R線)→ フォンテーヌブロー(Fontainebleau-Avon)

基本的に覚えておきたいのは、「空港からパリ市内に入り、Paris Gare de Lyon駅でRER R線に乗り換える」という点です。

適用チケット:「Ticket Paris Région ⇄ Aéroports」(片道 14.00€)

仕組み:この14.00€のチケット1枚だけで、空港からのRER、パリ市内での乗り換え、そして最後のフォンテーヌブロー行きの列車まで、2時間以内なら追加料金なしですべて乗ることができます。

注意点:途中の乗換駅(シャトレ駅やパリ・リヨン駅)で通常の出口(Sortie)から外に出てしまうと、その時点でチケットは無効になります。必ず改札内の乗り換え通路(Correspondance)を通る必要があります。また、旅行者向けには、途中の治安が悪いエリアをスキップできる「パリ市内までノンストップ(Direct)の快速列車」を選ぶのが鉄則です。

🚌 空港連絡バス (9517番) + メトロ14号線を使うルート

乗車ルート:

  • シャルル・ド・ゴール空港→(バス9517番・約45分)→ サン=ドニ・プレイエル(Saint-Denis - Pleyel)駅→(メトロ14号線)→パリ・リヨン駅 →フォンテーヌブロー(Fontainebleau-Avon)

適用チケット:片道 合計 4.60€

  • 空港からバスに乗る時:「Ticket Bus Tram」2.05€(車内払いは2.55€)
  • サン=ドニ・プレイエル駅で電車に乗り換える時:「Ticket Métro Train RER」2.55€

仕組み(なぜこんなに安いの?):

  • 新設バス(9517番)の特例:空港発着ですが、特例として通常の「市内バス(2.05€)」と同じ料金で乗ることができます。
  • 全域一律2.55€の恩恵:サン=ドニ・プレイエル駅からフォンテーヌブローまでは距離がありますが、新制度のおかげで、電車の移動は距離に関わらず一律2.55€に抑えられます。

サン=ドニ・プレイエル(Saint-Denis - Pleyel)駅 ➔(メトロ14号線)➔ パリ・リヨン駅 ➔ フォンテーヌブロー・アヴォン駅に行く場合は、パリ・リヨン駅に着いたら、乗り換え通路を探してウロウロする必要はありません。普通の出口(Sortie)の改札から一度完全に駅の外(地上の一般コンコース)に出て大丈夫です。最初のタッチから2時間以内であればそのまま同じチケット(またはスマホ・Navigo)で再び地上の改札から入ることができます。新運賃制度における「Ticket Métro Train RER(2.55€)」は、「メトロ ⇄ メトロ」や「RER ⇄ 列車(Transilien)」の乗り換えの際、一度改札の外に出ることがシステム上想定されているチケットだからです。

注意点:パリの新しい運賃制度でも「バスと電車(メトロ・列車)」の乗り換えは通し計算ができません。そのため、サン=ドニ・プレイエル駅でメトロに乗り換える際に、再度チケット(2.55€)のタッチが必要になります。

チケットの買い方

2025年11月5日をもって、パリでは紙の切符が廃止されているため、これらのチケットはすべてスマートフォンアプリ(Bonjour RATPなど)に直接チャージするか、プラスチック製のICカード「Navigo Easy」にチャージして使う形になります。

運賃:2025年1月からの単一料金制度

2025年1月から、イル・ド・フランス(Île-de-France)全域で単一料金制度が導入されています。

  • 「Ticket Métro Train RER」:地下鉄・RER・電車は、移動距離に関わらず全域一律 2.55€
  • 「Ticket Bus Tram」:バス・トラムは一律2.05€
  • 「Ticket Paris Région⇄Aéroports」:シャルル・ド・ゴール空港およびオルリー空港との往来は一律14.00€

⚠️実際の料金等に関しては公式サイトを参照して下さい。

(参考記録)2022年11月当時の切符の買い方

ここからは、私が実際にフォンテーヌブローへ行った2022年11月当時の記録です。紙の切符が廃止された今となっては使えない情報ですが、当時の雰囲気の記録として残しておきます。

当時は、SNCFアプリだけでは切符を購入できませんでした。厳密に言えば、SNCFアプリで切符を買うにはNavigo(ナヴィゴ、イル・ド・フランス圏内で使えるICカード式定期券)が必要だったのです。Navigoは、紙の切符を廃止するために導入されたシステムでした。「それなら最初からSNCFアプリだけで完結させればいいのでは」と思うところですが、RERは主にRATP(パリ交通公団)が運営する路線であり、SNCFとは運営会社が異なることが理由のようでした。

Navigoには3種類のカードがあり、旅行者にとって使いやすいのはNavigo Easy(ナヴィゴ・イージー)です。1週間以上滞在し、公共交通機関を頻繁に利用する場合は、Navigo Découverte(ナヴィゴ・デクヴェルト)で1週間乗車券を購入するとお得だったと思います。

2022年11月にフォンテーヌブローへ行った際は、Navigoを使わず、自動発券機で紙の切符を購入していました。以下、当時の備忘録です。

自動発券機での購入手順

1️⃣ 「Achat ticket(s) en carton」(紙の切符を購入)をクリック

2️⃣ 切符の種類を選択

  • 1 Ticket pour Paris(パリ市内の片道切符)
  • 1 Carnet (10 Tickets) pour Paris(パリ市内の回数券)
  • Ticket Mobilis zones 1-5(1日乗り放題切符)
  • Ticket(s) Île-de-France(目的の駅名を入力して切符を購入)
  • 1 Carnet Ticket T+(パリ市内のメトロ・バス・RER回数券)

まず覚えておきたいのは、ticket(普通切符)、Carnet(回数券)、Mobilis(1日乗り放題切符)という3つの選択肢です。

目的地がどのゾーンに含まれているか分かっている場合は、「1 Ticket pour Paris」からゾーンを選択すれば簡単に購入できました。

覚えておくと便利:フォンテーヌブロー(Fontainebleau-Avon)もシャルル・ド・ゴール空港も、どちらもゾーン5に属していました。

ゾーンがとっさに分からない場合は、「Ticket(s) Île-de-France」を選択し、駅名を入力すれば購入できました。今回はこちらを選択して進みました。

3️⃣ 出発する駅を選択

切符を購入する駅と出発駅が同じ場合は、その駅名をクリック(今回はFontainebleau-Avonをクリック)。異なる場合は「Autre Gare」をクリックします。

4️⃣ 行き先の駅名を選択

最初の画面に目的地の駅名が表示されない場合は、「Autre Gare」をクリックして次の画面で駅名を入力するか、「Suivant」をクリックして目的の駅名を探していきます。

5️⃣ 料金の種類を選択

  • Plein tarif(割引券がない場合)
  • Tarif réduit / carte de réduction(割引カードを持っている場合)
  • Tarif enfant(4歳から10歳未満のお子様料金)

割引がなく大人料金で購入する場合は、Plein tarifを選択します。

6️⃣ 購入枚数を選択

7️⃣ 支払い

基本的にはコンタクトレス決済(暗証番号なし)で購入できましたが、まれに機能しないこともあり、その場合はカードを挿入し、暗証番号を入力する従来の方法を試していました。

8️⃣ 領収書

購入が完了すると、領収書が必要かどうかを尋ねる画面に変わります。

自動発券機で覚えておくと役立つフランス語(当時の記録)

  • RETOUR(戻る)
  • ANNULER(キャンセル)
  • Aller et Retour(往復)
  • Autre Gare(他の駅)
  • Suivant(次に進む)

紙の切符は姿を消し、Île-de-France の交通機関そのも変化を続けています。次にフォンテーヌブローを訪れるときは、この記事を書き直す日が来るかもしれません。それまでは、これから旅の準備をされる方の参考に、少しでもなれば幸いです。

on 7月 06, 2025 0 件のコメント:
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ラベル: 🇫🇷 Fontainebleau
場所: フランス 〒77300 フォンテーヌブロー

4年半ぶりの CUVIER(Bas)。念願の Marie Rose(6a)完登! でも、一番うれしかったのは Les Frites(5c)完登でした

最終日は、前日偶然出会ったクライミング友のリクエストで、CUVIER(Bas)で登ることになりました。CUVIER(Bas)は人気エリアなので、日曜日ということもあり大混雑を予想していましたが、意外にも4年半前に訪れたときより人は少なく、課題も比較的スムーズにトライできる好条件でした。

CUVIER (Bas) Marie Rose (6a)

CUVIER(Bas)

  • Mur aux Fênes (3b) 再登
  • La Poule (4a) 再登
    まずは軽めの課題でウォーミングアップ。
  • La Gugusse (5c) 完登
    これくらいのグレードから、マジモード。
CUVIER (Bas) Les Frites (5c)

Les Frites(5c) は、2018年4月22日に初めて訪れた際、何度も挑戦しながら登れなかった思い出の一本です。「今回もダメかもしれない.....」そんな気持ちで取り付きましたが、何度もムーブを修正しながら粘り続け、ようやく完登。決して高グレードではありませんが、長年の宿題を回収できた喜びは格別でした。

Marie Rose(6a) は CUVIER(Bas)を代表するクラシック課題。2018年5月10日に挑戦した際は登ることができず、そのまま宿題になっていました。この日も常に5〜6人ほどが順番にトライしている人気ぶり。その輪に加わり、ムーブを教えてもらいながら何度も挑戦を繰り返した結果、ようやく完登することができました。

あとから知ったのですが、同じ時間帯に登っていた方が動画を撮影してくださっていて、その映像までいただくことができました。改めて見返してみると……「うわ、自分、ずっとブツブツ独り言を言いながら登ってる 😆 」しかも、その場にはパリ在住の日本人クライマーの方もいて、久しぶりに日本語で会話。フランス語、英語、日本語が入り混じりながら登っている自分の姿が、なんとも面白く感じました 😆 。

同じ課題を囲み、初対面の人同士でムーブを教え合い、一緒に完登を喜ぶ。そんなフォンテーヌブローならではの雰囲気を、久しぶりに味わえた一日でもありました。

  • Les Frites (5c) 完登
    2018年4月22日以来の宿題。何度もムーブを修正しながら粘り、ようやく回収。
  • Marie Rose (6a) 完登
    2018年5月10日以来の宿題。周囲のクライマーとムーブを教え合いながら完登。
CUVIER (Bas) Cortomaltése (6c+)
  • Cortomaltèse (6c+) 敗退
    お呼びではなかったようです。まだ実力不足。
  • La Fortune (6a) 完登
    最初から比較的登れそうな感触はあったが、それでも3便を要した。
Fontainebleau

こうして2日間の「宿題回収ツアー」は無事終了。数年ぶりの再会から始まり、フォンテーヌブローでまさかのアルザスのクライミング友との偶然の再会。そして2日間とも最高の天気に恵まれ、昔登れなかった課題をいくつも回収することができました。

もちろん、まだ宿題は残っています。だからこそ、またフォンテーヌブローへ戻って来たくなるのでしょう。今回も思い出に残る遠征になりました。お誘いいただき、本当にありがとうございました。

Château de Fontainebleau

奇しくも、この日は2022年11月13日でした。7年前のこの日、私はパリにいました。翌日に控えた初めてのフォンテーヌブロー遠征を前に、パリで一泊していました。👉🏻 あの出来事は、今も私のフォンテーヌブローの記憶の始まりにあります。今回、長年の宿題だった課題を回収できたこの旅が、あの夜からちょうど7年後の同じ日付に終わったことに、何か不思議な巡り合わせを感じずにはいられません。

on 11月 13, 2022 0 件のコメント:
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ラベル: 🇫🇷 Fontainebleau
場所: Rte de la Solitude, 77300 Fontainebleau, フランス

深夜の一本の連絡から始まった旅。4年半ぶりのフォンテーヌブローへ! 初日は Larchant-Éléphant(ラルシャン・エレファン)、登るのは実に7年ぶり

「今週末、フォンテーヌブローへ行かない?」そんな一本のメッセージが届いたのは、前日の夜22時頃。連絡をくれたのは、渡仏して以来、何年も連絡を取っていなかった知人でした。まったく予想もしていなかった誘いでしたが、「行けるときに行こう」と思い切って返事をし、急きょ週末のフォンテーヌブロー遠征が決定しました。

Fontainebleau Larchant-Èléphant

どれくらい急だったかというと、出発前日の22時頃に連絡が入り、翌朝7時40分頃からチャットで詳細を決め、そのまま10時44分発のTGVへ乗車。お昼過ぎ(15時頃)にはもうフォンテーヌブローに到着していました。こんなにフットワークの軽いクライミング遠征は、おそらく初めてです 🤣

7年ぶりの Larchant-Éléphant

初日はリクエストにお応えして、Larchant-Éléphant(ラルシャン・エレファン)へ向かいました。個人的には、このエリアで登るのは、フォンテーヌブローに初めて来た2015年11月15日以来の2度目。実に7年ぶりになります。

7年ぶりに歩く森の景色は、ほとんど当時のまま。ただ、「象の岩(Rocher de l'Éléphant)」が登攀禁止になり、一部立入禁止区域が設けられている点だけが大きな違いでした。

忘れられない2015年の思い出

2015年11月15日というのは、パリ同時多発テロが起きた2日後のことでした。実は私はテロがあった当日その時刻、翌日のフォンテーヌブロー遠征を楽しみにしながら、パリ市内のレストランで食事をしていました。私にとってフォンテーヌブローの思い出は、いつもあの日の記憶と重なります。それでも翌朝、予定どおりフォンテーヌブローへ向かい、初めてこの森でボルダリングを楽しみました。だからこそ、この場所へ戻ってくるたびに、あの出来事を思い出さずにはいられません。当時の記録は 👉🏻 こちらに詳しく残していますので、興味のある方はご覧ください。

Fontainebleau Larchant-Èléphant Les Surplomb du Lépreux (6a)

まずは感覚を取り戻す

Éléphant(Est)

  • Ame Soeur (2c) 再登
    7年前にも登った課題。フォンテーヌブローの岩の感触を思い出す一本。
  • Bimbo (4b) 完登
    ウォーミングアップにちょうどいい一本。
  • La Prise Occulte (5a+) 敗退
    右足を置く位置が分からず、ビビって敗退。
  • Les Surplomb du Lépreux (6a) 完登
    自分にちょうどいい難しさで、登っていて純粋に楽しい課題。
  • Les Bossettes du Lépreux (6a) 敗退
    短い課題だが、まったく歯が立たず。フォンテーヌブローらしい一筋縄ではいかない一本。
Fontainebleau Larchant-Èléphant Trav-B-F (6c+)

まさか、ここで再会するとは!

場所を移動し、7年前に登れなかった課題へ向かうと、どこか見覚えのある集団が……。

「えっ?」

なんと、アルザスのヴォージュ山脈で何度も一緒になったドイツ&ギリシャ人のクライミング友たちでした。お互い顔を見合わせた瞬間、大爆笑。もちろん来ていることは知らなかったし、フォンテーヌブローは広いのに、まさかこんな場所で再会するとは思ってもいませんでした。この偶然のおかげで、その後は翌日も含め、一緒に登ることになりました。旅先でのこういう再会は、本当に嬉しいものですね。

7年前の宿題に再挑戦

Trav-B-F(6c+) 完登.....?

7年前(2015年11月)、何度も挑戦して登れなかった課題。今回こそは宿題回収です。「以前よりは簡単に登れるかな」そんな期待もありましたが、結局何度もトライすることになりました。それでも最後には何とか完登。7年越しの宿題を回収できた瞬間は、本当に嬉しかったです。

......と思っていたのですが、あとでトポを見返すと、どうも自分がトラバースした位置が少し高かったような気も。とはいえ、7年前も同じムーブで登ろうとしていた記憶があります。さて、これは完登と言っていいのでしょうか 😕 少しモヤモヤは残りますが、それもまたフォンテーヌブローらしいところです。

  • Trav-B-F (6c+) 完登(疑義あり)
    7年越しの宿題として完登したが、トラバース位置が本来より高かった可能性があり、モヤモヤが残る。
  • L'U.S.I (5a) 完登
    問題なくクリア。
  • La Voie Michaud (6c) 敗退
    苦手なダイノ系ルート。まったくタイミングが合わず。
Fontainebleau Larchant-Èléphant
  • Le Coeur (7a) 敗退
    何度かトライしたが核心部を超えられず。
  • Les Doigts (6c) 敗退
    得意なタイプだと思っていたが、核心の浅いクラックが保持できず。
  • Le Doigts de Glace (6c) 敗退
    ダイノ課題。まったく飛ぶことができず。

宿題は回収できたとは言い難いのかも?まだまだ課題は山積み

できればもう一本くらい6c〜6c+を登って終わりたかったところですが、今の実力を考えれば妥当な結果だったのかもしれません。それでも、7年前に登れなかった Trav-B-F に再挑戦できたことは大きな収穫でした。「宿題回収成功!」.....と言い切りたいところですが、ラインが少し違っていた可能性もあり、正直なところ少し複雑な気持ちです😬

とはいえ、7年ぶりに訪れた Larchant-Éléphant で、当時を思い出しながらクライミング友たちと一日中ボルダリングを楽しめたこと。それだけでも、この急きょ決まったフォンテーヌブロー遠征は十分価値のある一日でした。

on 11月 12, 2022 0 件のコメント:
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ラベル: 🇫🇷 Fontainebleau
場所: フランス 〒77760 ラルシャン

フォンテーヌブローで自己最高グレード更新!? FRANCHARD ISATIS で夢の7a完登……と思ったら、まさかの結末でモヤモヤ

フォンテーヌブローでの最後の朝を迎えました。この日も朝から快晴で、最高気温は27℃予報。まるで初夏のような陽気の中、最後の一日を思い切り楽しむことにしました。

いつも通り10時を過ぎてから起床。オーナーの奥様とおしゃべりしながらブランチタイムを楽しみました。バゲット、ジュース、コーヒーに加え、自家製のいちごジャムとマーマレード、スーパーで買っておいたバナナや洋梨、シリアルなどを囲みながら、のんびりとブランチを楽しみます。

このゆったりとした朝の時間も、今回のツアーの大きな魅力でした。この日は夕方までボルダリングを楽しみ、その後ゲストハウスへ戻って荷物をまとめ、シャワーを浴びたあと夕食を済ませてストラスブールへ帰る予定です。

FRANCHARD ISATIS (Côte)

最後に選んだエリアは FRANCHARD ISATIS(Côte)

昼前から向かったのは、お気に入りとなった FRANCHARD ISATIS(Côte)。

  • Arabesque (4a+) 完登
    フォンテーヌブローでのウォーミングアップは、これぐらいのグレードで十分満足。
  • Berceuse (5c) 完登
    上部が少しヒヤヒヤものだった。
  • Coup de Rein (6a) 完登
    細かいカチをつないでいく、自分好みの課題。
FRANCHARD ISATIS (Côte) Le Faux Baquet (7a)

「7aが登れた!」と思った瞬間

Le Faux Baquet(7a) 完登……とは言えないのかも🤔 最初の数手はスムーズに進み、4手目は少しデッドでしたが、なんとかクリア。続く5手目では左足のヒールフックが絶妙に決まり、そのままリップへ。マッチしてから右手を大きな穴へ伸ばす。「落ちるかもしれない……」そんな不安を抱えながらも、必死に体を支える。そして……登れた。思わず声が出ました。「ついにフォンテーヌブローで7aが登れた!」これまで何度も跳ね返され続けた7a。その壁を越えられたと思った瞬間でした。

……しかし数日後、まさかの疑惑が😬

と、喜んでいたのも束の間。フォンテーヌブローの7aにしては易しく感じたので bleau.info で調べてみると、ウェブサイトのビデオでは、リップを使わずに直接大きな穴をつかんで登っていました。もしかすると、私は隣の課題 Yapludju(6a+)のホールドを使ってしまっていたのかもしれません。この謎に頭を抱えるばかりです。モヤモヤは消えず、自分を納得させることができないので、個人的には「フォンテーヌブローでの7a完登は、まだ達成していない」という結論に至りました。少し悔しいけれど、多くのラインが引かれているフォンテーヌブローらしい、モヤモヤした思い出です。

  • Le Faux Baquet (7a) 完登(疑義あり)
    登った直後は完登と確信したが、後日 bleau.info で確認すると隣の課題 Yapludju のホールドを使っていた可能性が浮上。個人的には未達成と結論。
FRANCHARD ISATIS (Est) Marbre Brisée (6a)

FRANCHARD ISATIS(Est)

  • Marbre Brisée (6a) 敗退
    左側からスタートし中央の割れ目からダイノする課題(シンクラック)。離陸から一歩も動けず。
  • Angel Arrondi (5b+) 敗退
    最後のデッドからのパーミングに耐えられずフォール。惜しいところまでは到達。

いつか挑戦してみたい美しいライン

FRANCHARD ISATIS (Côte) Rampe Infinie (7b)

再び FRANCHARD ISATIS(Côte)へ戻ると、目を奪われたのが Rampe Infinie(7b)。右端から長いトラバースを続け、最後にマントルを返して終了する、美しい一本です。もちろん今の実力では歯が立ちませんが、「いつか登ってみたい」と思わせるラインでした。ちなみにこの写真の左端は高さ3mほどあります。

Millième Gratton (6b)
  • Millième Gratton (6b) 完登
    シットスタートからトラバースし右上へ直上するライン。体感では6a〜6a+程度だが、とても面白い課題。

こうして今回のボルダリングは終了。18時を過ぎ、駐車場でみんなとアペリティフを楽しみながら、フォンテーヌブローで過ごした4日間を振り返りました。

Fontainebleau

オーナー夫妻と心温まるお別れ

ゲストハウスに戻って片付けとシャワーを済ませ、お世話になったオーナー夫妻へ感謝の気持ちを込めて花束をプレゼントしました。短い滞在でしたが、とても居心地の良い時間を過ごさせてもらいました。

最後の夕食は、まさかの中華食べ放題

夕食は Fontainebleau-Avon 駅前へ。周りを見渡していると、中華料理店のビュッフェ(食べ放題)を見つけ、そこに決定。なぜか中華料理なのにワインを注文するところが、いかにもフランスらしいところです😁料理の味は正直それほどでもありませんでしたが、みんなは驚くほどよく食べていました。こんなにたくさん食べるなら「今までの夕食では足りなかったのかな?」そんなことを思いながら、今回最後の晩餐を楽しみました。

深夜の帰路、そして今回のツアーを振り返って

お腹も満腹になり、23時過ぎにフォンテーヌブローを出発。思いのほか暖かなストラスブールに戻ったのは、まだ夜が明ける前の午前5時前でした。

これまでは遠かった(縁が薄かった)フォンテーヌブローですが、この短期間で3度も訪れたことで、すっかり身近な場所になりました。もちろんグレードを追いかける楽しさもあります。でも、それ以上に印象に残ったのは、森の中でクライミング友とおしゃべりしながら、一日中のんびりボルダリングを楽しむ時間でした。そんな贅沢な時間こそ、フォンテーヌブロー最大の魅力なのかもしれません。皆さん、本当にお疲れさまでした。そして、今回も誘ってくれてありがとうございました。

今回の遠征を振り返って

今回の遠征では FRANCHARD RAYMOND で Grosse Tuile(6c)が完登できた一方で、何度も挑戦した Abitur(5a)は最後まで登れませんでした。数字だけを見れば不思議な結果ですが、それこそがフォンテーヌブローの奥深さ。力だけでは登れず、一つひとつのムーブを正確に読み解くことの大切さを、改めて実感した4日間でした。

滞在先だったミリィ・ラ・フォレ(Milly-la-Forêt)の村

最後に少しだけ、今回泊まっていた村についても触れておきます。宿泊は、ミリィ・ラ・フォレ(Milly-la-Forêt)の村にある、おそらくプライベートなゲストハウスを利用しました。クライミング友の、そのまた友人からの紹介だったと思います。

この村は、かつてサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路の宿場町として栄え、薬草やハーブの産地としても知られています。また、芸術家ジャン・コクトー(Jean Cocteau)が晩年を過ごした村でもあります。もし雨で登れない日があれば、村をゆっくり散策するだけでも十分楽しめる、静かで魅力的な場所です。フォンテーヌブロー宮殿ほどのスケールではありませんが、なかなか魅力的な村です。

✍🏻 追記:数日後、借りていたクラッシュパッドを返却しにクライミングジムへ行くと、帰り際にクライミング友から「中華料理の食べ放題に行こう!」と誘われました。個人的には思わず笑ってしまいました😆これまで一緒に食事へ行くときは、いつもピザだったのに、まさかこんなタイミングでまた中華の食べ放題とは。こういう偶然が重なるのも、旅の面白さなのかもしれません。

on 5月 11, 2018 0 件のコメント:
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ラベル: 🇫🇷 Fontainebleau
場所: フランス 〒77300 フォンテーヌブロー

アドレナリン全開!CUVIER(Bas)でボルダリングを満喫。最後はフォンテーヌブロー宮殿とBo Bunで締めくくる一日

この日は今回の遠征で唯一、曇り時々晴れの空模様。最高気温も18℃と、この数日続いた夏のような暑さはひと休みです。朝はいつものように10時頃起床。ゲストハウスのオーナー夫妻との生活にもすっかり慣れ、この日も庭でゆったりとブランチを楽しみました。彼女が用意してくれたバゲットに、自家製のイチゴジャムとマーマレード、コーヒー、ジュース。そして私たちがスーパーで買っておいたフレッシュな果物。気温は10℃ほどと少し肌寒かったものの、静かな庭で過ごす朝の時間は、この遠征ならではの贅沢でした。

CUVIER (Bas)

まさかの大混雑、CUVIER(Bas)

この日の目的地は、前回の遠征でも訪れた CUVIER(Bas)。フォンテーヌブローを代表する超人気エリアだけあって、この日は驚くほど多くのボルダラーで賑わっていました。聞こえてくるのはフランス語やドイツ語、そして英語。世界中からクライマーが集まる「聖地」であることを、あらためて実感します。

  • Bidule (5a) 完登
    ウォーミングアップの一本。フォンテーヌブローの5aだけに油断はできない。
  • Marie Rose (6a) 敗退
    このエリアを代表する超人気課題。離陸も難しいが本当の核心は上部。一日中誰かが取り付いていて再挑戦できず。
CUVIER (Bas) Nationale (5b+)
  • Nationale (5b+) 完登
    クラックの右側からトラバース気味に右斜め上へ。高さ約7mのスラブで、オンサイトトライのため最上部でヒヤッとしたが冷静に対処。
  • Joker (7a) 敗退
    離陸からテクニカルで面白いルート。左足ハイステップから右手ガストンのムーブが決まらず敗退。
Chicorée (7a)
  • Chicorée (7a) 敗退
    ベルギーから来た少女のトライに便乗。短いながらも指先の強さが求められるカチ課題で歯が立たず。
Cortomaltèse (6c+)
  • Cortomaltèse (6c+) 敗退
    前回の遠征で宿題になっていた課題。リベンジを狙うも今回も同じ場所で跳ね返され、宿題は持ち越しに。

このあとはアペリティフタイム。みなさん疲れているのか、まったりモード。18時を過ぎていたので「もう帰ってもいいんじゃない?」という空気になっていたのですが、そこはやはりクライマー、そう簡単には終わりません。

  • L'Emporte-Pièce (6a) 敗退
    「今日はもう終わりかな」と思っていたところの最後の一本。離陸であっさり敗退。

私はここでのんびりモードに入りましたが、クライミング友たちは暗くなるまで、それぞれのプロジェクト課題に打ち込み続けていました。

Château de Fontainebleau

初めて訪れたフォンテーヌブロー宮殿

19時30分頃にボルダリングを終え、この日の夕食はフォンテーヌブロー市街へ。今回でフォンテーヌブローを訪れるのは3回目になりますが、実はフォンテーヌブロー宮殿を見るのは今回が初めてでした。20時を過ぎても空はまだ明るく、門の外から眺める宮殿は想像以上のスケール。残念ながら見学時間は終わっていましたが、それでも歴代フランス国王が暮らした宮殿の存在感には圧倒されました。「今度は観光目的でもゆっくり訪れてみたい。」そんな気持ちになりました。

Château de Fontainebleau

フランスで人気のベトナム料理「Bo Bun」

夕食は市街地にあるアジア料理店へ。そこで初めて出会ったのが Bo Bun(ボブン)でした。

🐢「Bo Bunって何?」
と聞くと、
👱🏻👱🏻‍♀️🇫🇷「知らないの?」
と仲間たちに驚かれます😲

Bo Bunは、ベトナム料理「ブンボー(Bún bò)」をフランス風に呼んだもの。米粉の麺に牛肉、ネム(揚げ春巻き)、もやしやニンジンなどの野菜、パクチーをのせ、甘酸っぱいヌクマムベースのソースをかけていただきます。見た目よりもさっぱりしていて、ボルダリングで疲れた体にもぴったり。あとで知りましたが、Bo Bunはパリでは定番ともいえる人気メニューだそうです。ストラスブールでは当時あまり見かけなかったので、新しいフランスの食文化を知る良い機会にもなりました。ボルダリングだけでなく、こうした思いがけない発見があるのも、遠征の楽しみのひとつです。

クライミングだけでは終わらない一日

この日は人気エリア CUVIER(Bas)で世界中のクライマーと一緒に登り、夕方にはフォンテーヌブロー宮殿を初めて訪れ、最後は Bo Bun という新しい味にも出会いました。クライミングだけでなく、街の歴史や食文化にも触れられたことで、これまで以上に「フォンテーヌブロー」という土地そのものを楽しめた一日だったように思います。

on 5月 10, 2018 0 件のコメント:
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ラベル: 🇫🇷 Fontainebleau
場所: Rte de la Solitude, 77300 Fontainebleau, フランス

FRANCHARD RAYMONDで「Grosse Tuile(6c)」完登!のんびり過ごしたフォンテーヌブローの一日

この日は朝から晴れ時々曇り。最高気温は23℃予報と、前日よりも過ごしやすい一日になりました。昨夜の申し合わせでは朝9時起床の予定でしたが、だらだらと起きてこない人もいて、結局起床は10時に。

FRANCHARD RAYMOND Grosse Tuile (6c)

ゲストハウスで迎える、ゆったりとした朝

今回泊まっていたゲストハウスはキッチンが使えません。「朝ごはんはどうするんだろう?」と思っていたところ、オーナーの奥さんがバゲット、コーヒー、ジュース、そして手作りのイチゴジャムとマーマレードを用意してくれていました。さらに前日にスーパーで買っておいたバナナや洋梨も並べ、奥様も一緒にお庭でブランチ。前回のフォンテーヌブロー遠征はキャンプ生活でしたが、今回はまるでフランスの田舎で休暇を過ごしているような、のんびりとした時間が流れていました。

FRANCHARD RAYMOND

目的地はトポ『Fontainebleau Font Bloc』に載らない岩場

昼前になってようやく出発。この日はクライミング友が「どうしてもトライしたいルートがある」ということで、FRANCHARD RAYMOND(フランシャール・レイモン)に向かいました。このエリアは一般的なトポ『Fontainebleau Font Bloc』には掲載されておらず、『Fontainebleau Top Secret』にだけ載っている少しマイナーなエリアです。

駐車場近くの木陰では、ご年配のご夫婦とその友人らしき方が、簡易テーブルを囲んでお昼ご飯中。ワインまで開けていて、さすがフランスです。「クライミングなの? 登る前にワインでも飲む?」そんなお誘いをいただき、冗談交じりの会話を交わす、いかにもフランスらしい光景でした。あ、もちろん飲んでいませんよ😆目的の岩場にたどり着くまで少し迷いましたが、無事に到着。

FRANCHARD RAYMOND

FRANCHARD RAYMOND

Grosse Tuile(6c) は今回一番印象に残った課題です。途中、キャンパで4手ほど耐えなければならない、苦手なタイプのルートでしたが、それでも落ち着いて一手ずつつないでいき、無事に完登することができました。ジムでボルダリングを普段から登っている人なら、それほど苦戦しないかもしれませんが、自分にとっては十分に満足できる一本でした。今回の遠征のベストクライミングと言ってもいい課題です。

Grosse Colère(7a) は、右奥からトラバースし、Fond de Taille(5c)と Grosse Tuile(6c)の下部をつないで、左側のクラックを直上するルートです。当初はルートを勘違いしていて、「右奥からトラバースして Fond de Taille をつなげるだけのルート」だと思い込んでトライし、最後の抜け口で力尽きてフォール。「7aにしては易しいな」と思いながら4回ほどトライしましたが、どうしても最後で力尽きてしまいました。

グレーディングに疑問があったので Bleau.info を確認すると、正しくは Fond de Taille で直上するのではなく、さらに Grosse Tuile の下部もつないで左のクラックを直上するルートでした。なるほど、それなら7aなのも納得です。もちろん、本来のラインでも登れてはいませんが 😅

  • Fond de Taille (5c) 完登
    最後の抜け口は甘いホールドだったが、力で押し切って完登。ウォーミングアップにちょうど良い一本。
  • Grosse Tuile (6c) 完登
    キャンパで4手耐える苦手なタイプのルート。今回の遠征のベストクライミング。
  • Grosse Colère (7a) 敗退
    当初はラインを誤認してトライ。Bleau.infoで正しいラインを確認するも、本来のラインでは未完登。

気が付けば18時近く。今日はこれで終了かと思っていたら、「もう1か所行こう。」ということで再び移動です。

FRANCHARD CUISINIÉRE (Centre) Pas Glop! (6a)

FRANCHARD CUISINIÈRE(Centre)p.147

  • Pas Glop! (6a) 完登
    思っていたほど難しくなく、比較的スムーズに完登。フォンテーヌブローグレードなら5aでも納得できそうな内容。
  • Tré Bee (5c) 敗退
    スラブ課題。数字以上に繊細なバランスが要求され、歯が立たず。

フランス流の夕食時間

19時半過ぎから晩ご飯タイム。結局、自炊したのはこの夜だけでした。ご飯にトマトソースを絡め、シーチキンとグリンピースを混ぜ合わせたシンプルな料理。イメージとしては、オムライスの中身だけを食べているような感じでしょうか。見た目は素朴ですが、意外と美味しく、お腹もしっかり満たされました。

前回のフォンテーヌブロー遠征でも感じましたが、自炊の楽しみは、今まで体験したことのない食事に出会えることかもしれません。パン中心のイメージが強いフランス人ですが、前回も今回も、クライミング友のメニューがお米ベースだったことは、ちょっと意外な発見でした。

Miséricorde Petite Folie (7c+)

日が暮れるまで、岩場でぶらぶら

晩ご飯の後、他のメンバーは Le Troubadour(6a+)を楽しそうにセッションしていましたが、私はというと、写真を撮ったり、周辺を散策したりしながらのんびり過ごしました。

その中で一番印象的だったのが、Miséricorde Petite Folie(7c+)、高さ約7mの美しいハイボール。もちろん登れるグレードではありませんが、「いつか触ってみたい」と思わせる存在感がありました。写真では伝わりにくいものの、実際に目の前に立つと、その高さには思わず圧倒されます。

今日も最後までフォンテーヌブローらしく

気が付けば21時前。薄暗くなるまで思い思いに岩と向き合い、22時過ぎにゲストハウスへ戻りました。朝はゆっくり起き、みんなで朝食を囲み、昼前から登り始め、暗くなるまで岩場で過ごす。そんなゆったりとしたリズムも、この遠征ならではの魅力でした。そしてこの日は、Grosse Tuile(6c)を登れたこともあり、クライミングの内容としても大満足。フォンテーヌブローで過ごす時間そのものを楽しめた、そんな一日になりました。

on 5月 09, 2018 0 件のコメント:
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ラベル: 🇫🇷 Fontainebleau
場所: フランス 〒77300 フォンテーヌブロー フランシャール

ミステリークライミングツアーの行き先は……えっ!? Gigondas(ジゴンダス)ではなく、またフォンテーヌブロー?

フランスでは5月になると祝日が続き、この時期は旅行シーズンの始まりでもあります。学校が休みになることもあり、多くの人が連休を利用して出かけるため、普段は混雑している近所のスーパーやトラムも驚くほど空いています。一方で観光地は多くの旅行者で賑わい、夏のバカンスが一足早く始まったような雰囲気になります。

95.2 Centre (Trois Pignons)

そんな5月、この週は Fête de la Victoire de 1945(戦勝記念日)と Ascension(キリスト昇天祭)の祝日があり、クライミング友からこんな誘いがありました。

👱🏻「南フランスへ登りに行こう。行き先は Gigondas(ジゴンダス)。」
🐢「えっ、どこですか?」
👱🏻「石灰岩のクライミングエリアだよ。それにワインでも有名な場所。」
🐢「それは楽しみですね!」

ここ2年ほど、遠征といえばヴォージュ山脈ばかり。久しぶりの南フランス遠征ということで、クライミングはもちろん、ワイナリー巡りまで勝手に想像しながら楽しみにしていました。ところが出発直前になって天気予報が急変。南フランスは雨予報となり、ジゴンダス遠征は中止に。「せめてワインだけでも楽しみたかったな.....」そんな少し残念な気持ちで代替案を聞くと、なんと「フォンテーヌブローへ行こう。」

えっ!? またフォンテーヌブロー!? つい1か月前に4日間登って帰ってきたばかりなのに? 😆 確かに北フランスは快晴予報。天気を考えれば納得なのですが.....まさかまさかこんな短期間で3回目のフォンテーヌブローになるとは思ってもいませんでした。

出発まで謎だらけのツアー

今回のツアーは天候の状況もあり、出発の直前まで誰が参加するのか、どこに泊まるのか、それすら分からない状態でした。いつも連絡をくれるクライミング友も急きょ参加できなくなり、「本当にこのツアー大丈夫なのかな.....」と少し不安な気持ちのまま、朝9時に集合場所のクライミングジムへ向かいました。

さらに驚いたのは宿泊先。てっきり今回もキャンプだと思い込んでいたので、前回の経験を活かして自炊を想定した準備をいろいろとしていました。ところが今回泊まるのは、知人の紹介で予約したゲストハウス(ジット)。「まあ、キッチンくらい使えるだろう。」そう思っていたのですが.....あとになって、このゲストハウスではキッチンが使えないことが判明します。せっかく準備した荷物は、ほぼ出番なし。出発前から予定が少しずつ狂い始めていました。

いざフォンテーヌブローへ

参加人数は当初より少なくなりましたが、午前10時前にストラスブールを出発。前回は朝5時出発だったので、それだけでも身体的にはだいぶ楽でした。

この日も快晴。フォンテーヌブローの最高気温は27℃予報と、まるで夏のバカンスといった陽気でした。途中2度休憩を取りながら、フォンテーヌブロー近郊のスーパー(少し独特な雰囲気のお店で、正直あまり長居したい場所ではありませんでした 😅)で買い出しをしてから、お世話になるゲストハウスへ向かいました。

Fontainebleau

のんびりした時間が流れるゲストハウス

17時過ぎに、今回お世話になるゲストハウスへ到着。庭ではオーナーご夫妻が笑顔で迎えてくださり、そのままお茶をごちそうになりました。時間がゆっくり流れる、とても居心地の良い空間です。ご主人はフォンテーヌブローのボルダリングについてよくご存じで、岩場の話も弾みました。一方、奥様はクライミングにはまったく興味がない様子。そんな対照的なお二人の雰囲気も、なんとも微笑ましく感じました。

あまりにのんびりしていたので、「今日はこのまま登らず終わるのかな?」と思っていたところ.....夕方6時を過ぎてから、「じゃあ、登りに行こうか。」さすがクライマーです 😆 向かったのは 95.2 エリア。夕方とは思えないほど快適なコンディションでした。

95.2 Centre (Trois Pignons) Snap (4b)

95.2 Centre (Trois Pignons)

  • Snap (4b) 完登
    最初の一本からフォンテーヌブローらしい洗礼。4bでも普通に難しい。
  • Petit Déjeuner (5a) 敗退
    最後の乗り込みがどうしても怖く、高さ以上に精神的なプレッシャーがあった。
95.2 Centre (Trois Pignons) Abitur (5a)
  • Abitur (5a) 敗退
    高さは3mほどしかないが中身は非常に濃い一本。何度もトライしたものの登れず。
  • Baccalauréat (5b) 完登
    細かいホールドを丁寧につなぐタイプで、自分に合っていたようで気持ちよく登れた。
95.2 Centre (Trois Pignons) Amiens (5a)
  • Amiens (5a) 完登
    比較的素直なムーブで登りやすかった。
  • Arras (5b) 完登
    身体をうまく振りながらバランスを取るムーブが面白く、無事登り切れた。
95.2 Sud (Trois Pignons) Sautiller (4c)

95.2 Sud(Trois Pignons)

  • Sautiller (4c) 完登
    離陸直後の一手勝負といった課題。登りやすかった。
95.2 Nord (Trois Pignons) P'tit Toit (6b)

95.2 Nord(Trois Pignons)

  • P'tit Toit (6b) 敗退
    右から左へ回り込み、左斜め上へ登る美しいライン。最後の2手、体を返すところが難しく敗退。
Fontainebleau

旅はまだ始まったばかり

気が付けば時計は21時を回っていました。夕食は近くのケバブ店へ。ここで改めて「ゲストハウスではキッチンが使えない」ことを知り、自炊用に持ってきた荷物が完全に無駄になったことが判明 😆 自炊するつもりでいろいろ持ってきたのに.....もっとも、これはクライミング友達も想定外だったようです。

行き先はジゴンダスからフォンテーヌブローへ、キャンプのつもりがゲストハウスへ、自炊のつもりがケバブへ。そんな小さなハプニングも、この遠征らしい出来事。予定通りにいかないからこそ、旅は面白い。こうして、3回目のフォンテーヌブロー遠征は、どこかゆるく、穏やかな空気の中で幕を開けました。

on 5月 08, 2018 0 件のコメント:
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ラベル: 🇫🇷 Fontainebleau
場所: フランス 〒77123 ノワジー=シュル=エコール マシフ・デ・トロワ・ピニョン
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